No. 7 合板を使うのをやめた
いよいよ、合板をやめるときがきたようです。
前回の試作器No.6まで使っていたのは、版画用の合板でした。 これは、ベニヤ板を木目の綺麗な薄い板で挟んだサンドイッチのような構造になっています。 表面も滑らかで、加工や塗装がし易く、その上に値段が安いという、誠に使い勝手の良い材料です。 本来、彫刻刀で彫ることを目的に作られているので、柔らかい木材なのです。 しかし、柔らかいということは、トーンバーの振動を吸収しているのではと思ったのです。
そして今回は、厚さ3mmのアガチスの板を表板と裏板で使用しました。 アガチスは、合板に比べれば多少硬いのですが、それでも柔らかく加工のし易い木材です。
その他のスペックは、前回の試作器No.6と同じです。 ただし、押さえ棒を固定している部品を、市販のL型金具から、アルミのL型アングルを使った自作の金具に替えています。 市販品は、穴の位置や大きさなど決まっていますが、自分で作ればいくらでも細かい調整が可能です。
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結果、今回の方が、ほんの少しだけ音が良いような気がします。 合板に比べれば、多少値段の高い材料を使っているので、そう思いたいのかもしれません。
さて、今回は3mmのアガチス板でしたが、合板と同じ厚さの5mmだったらどうなのでしょうか。