スペック
シンプルで機能的なデザイン。 3オクターブ・クロマチックが、本格的な演奏を可能にします。
サイズと各部の名称
アコースティックタイプを例に各部の名称やサイズなどをご説明いたします。
単位:mm
- トーンバー: 端を爪で弾き振動させ音を出すための鋼鉄の薄板。上段21本、下段21本。
- 固定棒: トーンバーを固定するための鋼鉄の針金。42本。
- 固定板: 固定棒を固定するための垂直に立てたアルミ板。
- ブリッジ: トーンバーを取り付けている部分や場所。
- 度数表示盤(板): トーンバーの音程を度数で表示したアルミ板。
- サウンドホール: 中空のボディに開けられた穴。アコースティックタイプのみ。
- ボディ: 木製。ソリッドタイプは無垢材の一枚板。
音域とチューニング
音域は標準チューニングで3オクターブです。
チューニング次第では、この音域を上下に超えることも可能です。 しかし、いろいろな曲を弾くことを考えると、変則チューニングは無理があるように思います。
そこで、2つの実用的な正則?チューニングが考えられます。
標準(スタンダード)チューニング
- 上段:C♯のダイアトニックスケール
- 下段:Cのダイアトニックスケール
- 音域:C3~C6
裏(サブステチュート)チューニング
- 上段:F♯のダイアトニックスケール
- 下段:Cのダイアトニックスケール
- 音域:C3~B5
裏チューニングは、「 C 」と、その一番離れている裏側の「 F# 」の2つのキーの曲が弾き易いという特長があります。 しかし、上段に「 C 」が無かったり、音域が半音狭かったりと、デメリットの方が多く、使いにくいような気がします。
ボディタイプによる特徴
ボディのタイプは、「アコースティック」と「ソリッド」の2種類があります。
アコースティックボディタイプ
画像は、マイクユニット内蔵タイプです。
- 材質: 木材(アガチス)
- 構造: 中は空洞
- 重さ: 約450g
- 音質: 中音域がよく響き柔らかい
- 特徴: 共鳴音、ピッキングノイズ(爪とトーンバーの接触音)
- 雰囲気: 素朴で温かい
- 音量: 同じ家の中の、隣の部屋で、かすかに聴こえる
- その他: サウンドホールを指で開閉する「ワウワウ」ができる
【 パネル 】左から順に
- 出力ジャック: 標準モノラル
- 電源ランプ: 電源のオン/オフ、電池の残量の確認
- ボリューム: 音量の調整
- トーン: 音質の調整
エレキギター用のシールドケーブルを直接出力ジャックにつなぐことができます。
マイクユニットは、コイン電池(CR2032)1個を必要とします。
出力ジャックにプラグを挿し込むことで、電源スイッチがオンになり、電源ランプが点灯します。
マイクは、低音域と高音域の音を、より多めに拾う傾向にあるようです。 そのままでも充分に「聴ける音質」ですが、あえてイコライザーで、低音域と高音域をほんの少しだけ抑えると、さらに生音らしくなります。
マイクは、「ワウワウ」も充分に拾うことができます。ソリッドボディタイプ
画像は、ピックアップ内蔵タイプです。
- 材質: 木材(ウォールナット)
- 構造: 無垢材の一枚板
- 重さ: 約660g
- 音質: 低音域は厚く、高音域はよく伸びる
- 特徴: サスティンが長い
- 雰囲気: 全音域でバランスが良く安定感がある
- 音量: 同じ部屋の中でも離れると、かすかに聴こえるかどうか
音域による音の響きにクセがなく、サスティンが長いので、とても弾き易く感じます。
持った手から伝わる中低音の振動が心地良く、生音の小ささをそれほど感じさせません。
【 パネル 】左から順に
- 出力ジャック: 標準モノラル
- ボリューム: 音量の調整
- トーン: 音質の調整
エレキギター用のシールドケーブルを直接出力ジャックにつなぐことができます。
ピックアップは、マイクユニットのような電源を必要としません。
高音域の音を拾い過ぎるの、イコライザーで中高音域を抑える必要があります。
ピックアップは、音そのものではなく、ボディの振動を拾うため、ピッキングノイズはそれほど気になりません。