No.19 バリカン君19号発進

以前に固定板を増やして、音が劇的に良くなったことがありました。 では、さらに増やしていったらどうなのでしょう。 これは絶対に、確かめておかなくてなりません。

私の場合、こういう「音が良くなるかもしれないから試してみる」といった試作器はかなりテンションが上がります。 逆に「それほど変わらないかもしれないけど試しておかなくては」というのは嫌で仕方ありません。 断然、わくわく感が違います。 例えそれが、思ったような結果にならなくても「ここまでやりきったけどダメだった」という爽快感と充実感があるのです。

と言うことで、今回作った試作器はそんな感じです。

前回までの試作器では、21本のトーンバーを3本づつ仕切るように8枚の固定板を取り付けていました。 そこで今回は、22枚の固定板を付けて、すべてのトーンバー1本毎に仕切ってみることにしました。 いつも8枚作るだけでも結構大変なのに、今回はその3倍弱の22枚です。 この22枚全てを羽の形にし、注意深く穴を開ける作業は、とても辛い重労働になってしまいました。

そして、出来上がったものは何かに似ています。 そう、まるで大きな「バリカン」です。 さて、その苦労して作ったバリカン君19号は、いったいどんな音がするのでしょうか。

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苦労して作った割には、それほど良い音ではないような気もします。 なにか金属音が「グワ~ン」と共鳴して、トーンバーの音と一緒に響いて聞こえます。

どうやら今回は、固定板を増やし過ぎて失敗してしまったようです。 明日になって今回の重労働の辛らさが薄らいできたら、さっき私が調子に乗って言った「何とか感」も少しはわいてくるかもしれません。

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