No.18 羽の模様にたどり着く

前回の試作器No.17で、一気に音の完成度が高まりました。 あとはトーンバーの張力を微調整するだけです。 それは、固定板に開ける穴の位置を変えることによって行います。

そして今回は、そのついでといっては何ですが、装飾を施すことにしました。 装飾といっても、あまり派手なものは、この楽器に似合わないような気がします。 簡単な模様を表板に入れるだけで充分です。 実はそのデザインも、かなり前から決めていました。 そして今回、やっと念願の「羽の模様」を入れることができるようになったのです。 あまりにも長く、途中いったい何度やめようかと思ったことでしょう。

ところで、この羽の模様ですが、描いているわけではありません。 単純に凹ましているだけです。 ニス塗りとヤスリがけを繰り返すと、その凹んだ部分にニスが溜まり、少しづつ浮き出てくるのです。 タネを明かせば簡単なことですが、これを思いつくまでが大変でした。 焼印、手描き、スタンプ、テンプレート、ステッカーなど、思いつくありとあらゆる方法を試してみて、やっとこれにたどり着いたのです。

さて次回ですが、さらに完成度を高めるべく、前々から少し気になっていることを試してみることにします。

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