作製のご依頼

作製のご依頼に関するお問い合わせは、以下の内容を充分にお読みいただき、ご理解頂いた上でお願いいたします。

何の保証もできません

とても無責任に思われるかもしれません。 しかし、この楽器は試行錯誤の途中にある不完全な「試作器」です。 本来なら、とてもオススメできるような代物ではありません。 そして、私のようなド素人が「自己満足だけで作っているモノ」です。 そんな試作器だということをご理解ください。

確かに今のところ、これといった大きな問題点はありません。 しかし今後は、ド素人の私の拙い技術力ではどうにもならないことがあるのかもしれません。

耐久性がわかりません

今まで私が弾く目的だけに作ってきたものなので、いろいろな使い方を考慮していません。

例えば、野外やステージでの長時間による使用に耐えられるのか不明です。

ただ分かっているのは「私が毎日何時間も弾いているのに、今まで一度も壊れたことがない」と言うことだけです。

定期的な調律が必要です

「調律」と聞くと、ピアノとか調律師のイメージがあります。

しかし、それほど大袈裟なものではありません。 安いギター用のチューナーさえあれば、ご自分でも充分に調律することが可能です。 案外と(私は使ったことがないのですが)スマホのアプリが使えるかもしれません。

ただ、ギターのチューニングのように簡単ではありません。 そこそこの器用さと、この楽器特有のコツを必要とします。

大きな生音は出せません

「生音」というのは、楽器から直接に聴こえる音のことです。 ソリッドボディの場合は特に小さく、弾いている本人とすぐそばにいる人くらいしか聴こえません。 また、アコースティックボディの場合は、それより多少は大きな音ですが、隣の部屋までは聴こえないくらいです。

いままでわずかに数件程度ですが、この楽器をお使いいただいている方から、「チューニングがズレる」というお問い合わせを頂いたことがあります。 しかし、その全ては「強く弾く」ことが原因でした。 しかも、ご本人には、その自覚があまり無いようなのです。 どうやら初めてこの楽器を手にされた方は、より大きな音を出そうとして、強く弾いてしまうことがあるのかもしれません。

調律の頻度は、弾く強さと回数に比例します。 当然のことですが、強く弾けば弾くほど、たくさん弾けば弾くほど、特に高音域のトーンバーほど調整が微妙なため、音程がズレ易い傾向にあります。

とは言っても「弱く」弾かなければならないと言うことでもありません。 私自身「弱く」とか「軽く」弾いている意識はありません。 私の動画からでは、わかりにくいのですが「柔らかく」そして「しっかりと」弾いています。

とにかく「適度な強さ」で弾けば何の問題もありません。 しかし、この「適度」ができないうちは、調律に多くの時間を割くことになるかもしれません。 ちなみに、私は1日に何時間も弾いていますが、全く調律をしません。

そもそも、これは大きな音を出すような楽器ではありません。 大きな音を出したいときは、アンプに繋げば良いのです。

爪で弾かなければならない

いちばん重要なことなのに、なぜか軽く考えている方が多いのがコレです。

それどころか「別に爪じゃなくてもいい」と勝手に思い込んでいたりします。 そのような方は指先で弾きます。 柔らかい指先では、あまり音が出ないので、より強くトーンバーを押し込みます。 それにより、チューニングはいとも簡単にズレてしまう。というわけです。

爪の手入れが必要です

実はこれがいちばん面倒で煩わしいことです。

この楽器は、両手の親指の爪で弾くことを前提に作られています。 しかも、爪の状態によっては音色が大きく変わるので、楽器の一部と言っても良いほどです。 安定した良い音を出すには、どうしても爪の手入れが必要になります。

ただし「手入れ」と言っても、常に指先から爪が1~2ミリほど出る長さにヤスリで形を整えるだけです。 しかし、爪は常に伸び続けているので、丁度良い長さを保つには、これを最低でも2~3日毎に行う必要があります。

折れたり割れたりしないように、常に気を遣い続けることも大事なことです。 うっかり折ってしまったら、伸びるまでの2週間は弾けない状態が続きます。

生音と動画の音は違います

はっきり言って、生音(楽器から出る音)は、動画の音と聴き比べると、それほど良い音ではありません。

ソリッドボディの場合、生音はとても小さいのですが、とても良い音です。 それをピックアップで拾うと、高音が強調されたとても硬い音になります。 それをイコライザーで、高音を極端に抑えた調整をしたのが、あの動画の音です。

アコースティックボディの場合、生音はソリッドより少しだけ大きな音がします。 しかし、ピッキング音が目立ったり、響きにムラがあったりと、あまり良い音ではありません。 これは、素朴な音という誠に都合の良い表現があります。 それをマイクで拾うと、なぜかそれだけで粗の目立たない「聴ける音」になります。 さらに、イコライザーで軽く調整して作ったのが、あの動画の音です。

見た目ほど簡単ではありません

とても小さくて単純な作りの楽器に見えてしまうのではないでしょうか。 もしかすると「これなら簡単に弾けちゃうかも」って思われたのかもしれません。 しかし、見た目が簡単なものほど、難しく奥が深いものです。 たぶん他の楽器がダメだった方は、この楽器はさらにより一層ダメかもしれません。

例えば、曲を弾こうとするとき、誰でも単音のメロディまでは探りながら弾けるようになるはずです。 さて、その後はどうすれば良いのでしょうか? それがわからないと、確実にそこで行き詰ってしまいます。 つまり、この楽器が多少なりとも楽しめる程度に弾けるようになるには、そのあたりの音楽的な知識が必要になるということです。 例え、それが充分にある方でさえ、この特殊な楽器用にアレンジして弾くのは容易なことではないはずです。

敢えてこの楽器を選ぶ理由を、いま一度考えてみてください。

作るのに時間がかかります

正式なご依頼をいただいてから、完成するまで1か月以上かかります。 状況によっては数か月お待ちいただくことになります。

この楽器は、見た目からでは想像できない程の多くのパーツからできています。 そのひとつひとつを、私は手作業で作っています。 さらに、作製工程や調整も難しく、1台作るのに70時間以上も掛かってしまいます。

つまり、大量に作れないことが販売できない理由のひとつです。

作れるものが限られています

作ることができるのは、現在私が実際に使用している以下の3タイプの最新版のみです。

  • ソリッドボディのピックアップ内蔵タイプ
  • アコースティックボディ
  • アコースティックボディのマイクユニット内蔵タイプ

デザインの変更や機能のカスタマイズは、一切したくありません。 試作器をそのまま、材料や部品などを厳選して、丁寧に作ることしかできません。

代金は、それぞれのタイプにより異なります。 また、新しい試作器が出来上がる度に変わります。

試作器の改良中は作ることができません

試作器の改良をはじめると、それが成功するまでは、作製のご依頼をお引き受けする気になりません。 その間は、お待たせするか、お断りすることになります。

国外への発送はできません

外国語でのお問い合わせにも、お応えすることができません。

誠に勝手ながら

値段と納期にしか興味を持たない方のお問い合わせはご遠慮願います。

コレクション、比較、転売などが目的で、弾くことに関心の薄い方のためには作りたくありません。

長い文章に、ここまでおつきあいいただき、ありがとうございました。 それでも、めげずに弾いてみたいと思われる方は、お問い合わせください。

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