収納ケースを作ってみた

試作器を、普段どこに置いておけばよいのか、いつも悩んでいました。

思い立った時に、すぐに手に取れる場所として、本棚に滑り止めを敷いて、その上に置いていました。 「ホコリ避け」として上に布を掛けたりしていたのですが、それでも充分ではありません。

特に湿気は、なんとなくですが、良くないような気がするのです。 乾燥しているほうが、音が良く響くような気もします。 特に、鋼のトーンバーにとっては、湿気が無い方が良いに決まってます。

前々から、収納ケースの必要性も感じてはいたのです。 でも、作るのが面倒というか、それなりのものが私ごときに作れるのだろうか?とか。 そうこうしているうちに数年が経ってしまいました。

最初、ケースを木で作ろうかとも思っていました。 蝶番や持ち手、留め金など凝ったものを選ぶことで、世界に一つだけのものができそうです。 そして、一番の理由は、サイズが自由に作れることです。

しかし、ケースを閉じたときに、隙間なく噛み合う仕組みを考える必要があります。 できるかもしれませんが、今の私では、たくさんの時間が掛かりそうです。

と言うことで、このような市販のアルミケースを使うことにしました。

このケースの中に、自分自身で簡単に型抜きできるウレタンを敷く方法も考えました。 それも良さそうだったのですが、今回は発泡スチロールを加工して作ってみました。

これは、この形状に掘っているわけではなく、何層かに分けて加工したものを貼り合わせているだけです。 発泡スチロールカッターを使い、できるだけ丁寧に切り抜きました。

本当に、ものの見事に収まりました。 このまま、ケースに入れてしまっても良いくらいです。

ベロアという布を貼り付けてみました。 これは、近所の手芸店で、端切れとしてワゴンに乗っていたものです。

やったことない人は、凹んでいるものに、布を貼るのがどれほど難しいかわからないと思います。 それでも、キレイにシワを寄せながら、なんとか貼ることができました。 苦労したおかげで、さらに楽器ケースっぽくなったような気がします。

接着剤が乾くのが待ち遠しくて仕方ありませんでした。

収まり具合は完璧です。 ケースを閉じ、多少強めに揺すっても、中で動いている気配は全くありません。

ベロアの貼り方とか、粗をさがせばキリがありません。 しかし、私としては上出来です。

他にも、ケースの底に丸みがあるので、それに合わせて発泡スチロールを削ったりとか、ここに描き切れないほどの作業があり、もう2度と作りたくないというのが本音です。

 目次 
ページのトップに戻る