LR-TAB譜
ギターのTAB譜みたいなもんだと思っていただければ結構です。 私は、「LR度数譜」と呼んでいます。 度数による表記なので、そう呼んではみたのですが、「LR-TAB譜」の方がわかりやすいかなぁとも思っています。
上の楽譜を見ていただければ、説明の90%は終わったようなものです。
楽譜で良いのでは?
確かに、私もそう思いました。 私も楽譜が読めないわけでも、書けないわけでもないので、やってみました。 全ての音を、上のような1段の楽譜にしたこともあります。 3オクターブの広い音域は、低音の加線がたくさん付くので、2段のピアノ譜にしたこともあります。
しかし、この楽器の場合、音域での左手と右手の分業が無いので、普通の楽譜だけでは演奏のイメージが湧きにくいのです。 しかも、CF重複音もあり、トーンバーを明確に指定する必要がありました。
※CF重複音については「トーンバーの音程」で詳しくご説明しています。 簡単に言えばCとFは、同じ音が下段だけではなく上段にもあるということです。
記述方法
難しいルールはありません。 基本的には、度数をLとRに分けて書くだけです。
オクターブ
「●」が数字の上に付いていればオクターブ上、下ならオクターブ下です。
上段のトーンバー
なにも指定がない時は、下段を基準に考えます。
♯2とか♯6のように、数字の前に「♯」を付ければ、上段のトーンバーという意味です。
スライド
「~」の記号を使います。
例えば、1から5までをスライドさせるときは、「1~5」と書きます。
上段を基準にした書き方
度数表記というのは「移動ド」なので、1度が何の音でも良いわけです。 上段を基準にした方が、弾き易い曲もあります。
このように、LとRの後に♯を書けば、上段を基準にしていることがわかります。 数字の前に「♭」を付ければ、下段のトーンバーと言う意味です。 この場合、1、2、4は上段の、3は下段のトーンバーを弾くという意味です。
メロディ譜の下が良い
LR度数譜だけだと、何の曲なのかイメージできません。 メロディ譜の下に付けることにより、とても分かりやすくなります。
しかし、メロディ譜は、コードなどを弾く伴奏の音符が省略されています。 つまり、その部分の音程は分かっても、音符の長さが分かりにくいのです。 しかも、メロディ譜にLR度数譜を付けるのが、とても面倒な作業なのです。 どうしたものでしょうか。