No. 4 二段で半音を手に入れる

前回の試作器No.3よりも、角に丸みがつき、さらに楽器らしくなってきました。 ニスの塗り方も、少しマシになったように思えます。

そして、最大の特徴は、トーンバーが上下の2段になってることにあります。

クロマチック(半音階)を実現する一番簡単な方法は、1段のまま、すべて半音階でチューニングしてしまうという方法があります。 しかし、これではダイアトニックな(なにも考えずにドレミ・・・と出せる)配列が利用できません。 また、ボディの幅も2倍近くなるので、それも弾きにくさの原因になりそうです。

そこで、トーンバーを2段にする方法を思いつきました。 これなら、ボディのサイズもコンパクトにできます。 さらには、下段の半音上がその上段にあるという分かり易さで、なんとも良いことづくめです。

しかし、駒(振動の支点になる部品)のボディへの接地面積が少なくなることが少し気になります。 まあ、考えていても分らないので、作ってみることにしました。

トーンバーの数は上段25本、下段25本、キーはGでチューニングというスペックです。 ボディを台形にしたのは、この方がカッコいいかなって思ったからです。

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ところがです。これが驚くことにまぁまぁの良い音がするではありませんか。 これでなんとか、念願の半音が出せるようになりました。 弾きたい曲を、いくらでも弾くことができます。 欲を言えば、もう少し良い音だと良いのですが。

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