No.13 弾き易くなる工夫も大事

所詮、1段式では半音が出ないので、楽器としては不十分です。 完全な、クロマチック3オクターブを目指して、思考錯誤していくことにしました。

確かに、音を良くするのは、最重要課題ですが、弾き易くする工夫も大事なことです。 今まで、直接トーンバーに度数を書いていました。 しかし、これではそのトーンバーの度数が固定されてしまいます。 つまり、「5」と書いてしまったら、5度以外には使えないのです。

そこで、度数を別な場所に書く方法を考えました。 邪魔にならずに、見やすく、そのトーンバーが何度なのか分かり易くないとダメです。 と、言うことで、度数表示板を押さえ棒の上あたりに取り付けることにしました。 これで、トーンバーの度数を変更したくなった場合、このプレートの数字を書き換えれば良いのです。

プレートは、トーンバーの振動には直接影響がないので、紙を貼ったりすることもできます。 その時の気分で、「ド、レ、ミ・・・」や「C、D、E・・・」など、好きな文字を書くことができます。 さらに、押さえ棒を隠して、見た目もオシャレになりました。

では、今回の試作器のスペックです。 トーンバーは、上段22本、下段22本。 キーは、Eでチューニングしました。 1度を、どのトーンバーにでも移動できるので、どのキーにでもチューニング可能です。

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スペック的には、特に改良したわけではないので、音は相変わらずです。

いまさらですが、良い音ってどんな音のことなのでしょうか。

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