No.36 アコタイプを薄型にする

決めつけや、思い込みが進歩の妨げになることは良くわかっています。 「こだわり」も、似たようなものかもしれません。 しかし、こだわれたからこそ、ここまで来れたような気もします。 しかも、敢えて面倒で制約の多いこんな楽器を弾くことの意味なども考えたりとか。

まぁ、こんなことはどうでも良いのです。 気持ちよく弾ければ。 そのために作っている。 それだけのことです。

さて、今回のテーマは、アコースティックタイプのボディを薄くすることです。

本当に薄くなっているのか、この画像ではよくわかりません。

アコースティックタイプ薄型

真横から見ても、わずか1cmほど薄くなった程度なので、言われてみないとわかりません。

しかし、なんで今まで「薄くする」ことを考えなかったのでしょうか。

多分、厚いからこそボディの中の空間が広くなり、音が豊かに響くように思い込んでいたのかもしれません。 それが、アコースティックタイプの魅力であり、作る理由にもなっていました。

私は今までさんざん、アコースティックタイプは音のバランスが悪いとかなんとか言ってきました。 それは、弾く音により響き方に違いがあるという意味です。 とても良く響く音もあれば、そこそこの音もあるのは、アコースティック楽器ならではの宿命でもあります。 だから、それを個性と言い切っても許されることはわかっています。 もしかすると、私が思い悩んでいるほど、多くの方は気にならないのかもしれません。

いつも、もう少し、もう少しで、私の理想とする音が出せるような楽器を作れそう。 などと、思いながらここまで来てしまいました。

本当に、キリがありません。 「良いのが出来た」と思っても、しばらく弾いていると、だんだんと不満が溜まってきます。 そして、アイデアを思いつくと、どうしても新しい試作器が作りたくなります。

別に、永久に未完成でも良いのかもしれません。 もういっそのこと「羽乃音カリンバ試作器アコースティックボディタイプ」を、アコースティックタイプの正式名称にしちゃいましょうか。 などと思ったりもしますが、よく考えたら名称なんてのも、どうでも良いことです。

なんか、前置きが長くなってしまいました。 さっそく、今回作った試作器の評価をしたいと思います。

驚きました。 1cmも薄いということは、容積もかなり少なくなっているはずです。 それなのに、それほど音量も変わりません。 それどころか、音のバランスがかなり良くなっています。 しかも、持ったときの違和感もありません。 これは、ソリッドタイプと同じ厚さになったためだと思います。

ただし、今までさんざん内蔵してきた私の自作のマイクユニットは、このボディでには使えそうにありません。 ボディが狭くなったことにより、ボリュームなどの部品の格納スペースがなくなってしまったからです。 根本的に設計し直せば良いのですが、時間が掛かりそうです。 これは、内蔵でなくても、外部マイクで音を拾えば済むことなので、そのうち考えたいと思います。

ところで、以前から、ちょっと気になることがあります。

それは、弾くときに、楽器の背面を、足の腿の上に載せたときと、浮かしたときで、音に違いがあることです。

手で持ち上げて弾いているときより、腿の上に載せたときの方が、柔らかく響いて良い音がします。 長時間練習していると、自然とそのような体勢になるので、今までそれほど気にも留めていませんでした。

以前から、ボディの一部がテーブルや、家具などの大きなものに接触すると、音が何倍にも増幅される現象は認識していました。 しかも、人間のような柔らかいもの、まして服などの布に接していても影響があるので、まだまだいろいろと試す余地がありそうです。

今回は、こんなところです。

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