Late for the Date~ラ・ラ・ランド

ミュージカルも見ないし、恋愛ドラマも見ないような私が、これほどまで感動してしまうとは思いませんでした。 私が勝手に思い込んでいるミュージカルのイメージは、物語の途中でいきなり不自然に歌ったり踊ったりするというものでした。 ところが、この「ラ・ラ・ランド」はそのような違和感が全くありません。 それどころか、絶妙なタイミングで入ってくるその歌や踊りが、無くてはならないものになっているのです。

最初、背景や物、服の色あいで、少し昔の話なのかなと思いました。 しかし、スマホがでてきて初めて現代だと気づくほどです。 そのあたりも、この映画の雰囲気の良いところです。

ミアは女優になること、ジャズピアニストのセバスチャンは自分の理想の店を持つことが夢でした。 その夢は結果的に、2人が別れることで叶えることができました。 しかし、もしかすると別れずに、願いが叶った世界もあったのかもしれない。 それは、ちょっとした選択や決断、些細な譲れない気持ちなどによって失われてしまったのかもしれません。 「もしあのとき」といった人生の分岐点は誰にでもあるものです。 でも、戻ることはできないし、どうすることもできない、それは誰もが分かっていることなのです。

この曲は、「Mia & Sebastian's Theme」というタイトルもついています。 劇中でセバスチャンが弾くこの曲が物悲しく、切なくて仕方ありません。

多少なりとも雰囲気が出せたらと思い、私も気持ちを込めてルバートで弾いてみました。

今回は、試作器26号(ソリッドボディ、ピックアップ内蔵タイプ)です。

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