No.10 一段式の限界を見極める
2段式を作っていこうと思っています。
しかし、その前に1段式の音をどこまで良くできるかに挑戦したくなりました。 そして、それを乗り越えてこそ、真の2段式と言えるのではないでしょうか。
さて、今回の試作器のスペックは、1段式、トーンバー22本、キーGです。 これで、完全に3オクターブの音域を出すことができます。(半音は出ませんが)
トーンバーの数を、初めて偶数にしました。 右手親指担当の数と、左手親指担当の数を、同じにしてみようという発想です。
ボディの形も、1段式では初めての長方形にしました。 わざわざ面倒な台形にする必要もないような気がします。
押さえ棒をボディに固定するための金具の数を、前々回の1段式試作器No.8では4個しかなかったものを、今回は8個に増やしてみました。 駒は、アルミのL型アングルを使ってみました。
そして、ボディの中には、表板と裏板をつなぐ柱のようなものを、ブリッジの辺りにいくつか取り付けてみました。 これにより、低音がより響くのではと思ったからです。
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結果、ボディの中に取り付けた柱は、大失敗でした。 響くどころか、ボディが鳴るのを逆に阻止しているような気がします。 しかし、トーンバーは充分に振動している感じがします。 押さえ棒をボディに固定するための金具の数を、4個から8個に増やしたことが良かったのかもしれません。 ボディの中に、柱なんか作らなければ良かったと、後悔しきりです。 まぁ、やってみたから分かったことだと、言えなくもないのですが。