No.21 空洞の容量と音色の関係

今までの試作器(試作器No.20を除く)のボディの厚さは40mmでした。 これをもっと厚くして、中の空洞の容積を増やしたらどうなるでしょうか。

私の予想では、音量が2倍くらいになって、中低音域の響きがさらに増します。 ということで、60mmのを作ってみました。

また、塗装に使うニスの色も少し変えてみました。 前回までの試作器では「ケヤキ」という色でした。 しかし今回は、思い切って「マホガニー」という少し赤みのある色を使ってみました。

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結果、以前のケヤキ色も良かったのですが、マホガニー色も負けないくらい良い感じです。

しかし、そんなことより問題は音です。 何か少し「こもった」ような、ちょうどサウンドホールを手で押さえて弾いたときのような音です。 ということは、もう少しサウンドホールが大きければ、良かったということでしょうか。 次に音量ですが、計測器具がないので、正確な数字では言えないのですが、だいたいの感じでいえば1.2倍増くらいでしょうか。 そして、音質は予想どおり中低音域の響きが少しだけ増しています。

しかし、高音域とのバランスが悪いような気もするのです。 これも「こもり」が全ての原因なのかもしれませんし、そうでないのかもしれません。

それから厚くなった分、持ちにくくなり、弾きにくくなった感じはします。 そもそもこの楽器に、大きな音量は必要なのでしょうか。 弾いてる自分ひとりだけに、一番良い音で聞こえればそれで良いような気もするのです。

ということで、今のところは試作器No.17の勝ちです。

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