No.30 サウンドホールを戻す

今回の試作器No.30も、エレアコです。

前回の試作器No.29では、サウンドホールを少し小さくしました。 しかし、正確に穴の面積を計算したわけではなく、適当に「このくらいでいいだろう」といった調子で開けてしまったので、本当にそれが良かったのか、確かめたくて仕方がありませんでした。 と言うことで、試作器No.29と全く同じ作りで、サウンドホールだけ元のサイズに戻したものを作ってみました。

ニスが無くなったので、新しく買ってきたのですが、なんか色がちょっと赤いような気がします。 同じメーカーの同じ「マホガニー」色なのですが、なぜか違う色のような気もします。 前のは、もう何年も使っていたので、色が薄くなっていたのかもしれません。 まぁ、これはこれで良い感じです。

パネルとマイクユニットは、新しく作るのが面倒だったので、手っ取り早く前回の試作器No.29のをそのまま取り付けています。

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やはり、予想通り試作器No.29より若干明るめの音質です。 私の好みの問題って気もするのですが、そこはどうしてもこだわりたいところでもあります。 どうやら、試作器No.29のサウンドホールを、あとほんの少しだけ大きくすれば丁度良くなりそうです。 それは、今の試作器No29でも、全く構わないほどの微々たる違いです。

と言うことで、次にアコースティックタイプの試作器を作るときがあれば、直径で1mm大きくしようと思います。 などと、書いている途中、マイクで拾った音についての違いが気になりました。

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なんと、マイクで拾った音は、この試作器No.30のほうが、バランスが良いのです。 で、それがなぜなのか、すぐに分かりました。 つまり、マイクで拾った音を録音するときは、ジャックにプラグを差し込みます。 ということは、ジャックの穴が塞がるということです。 で、丁度良い音になるという、なんと簡単な理由でしょうか。

結局、サウンドホールのサイズは、最初からこれで良かったのです。 しかし、このサウンドホールがきっかけで、いろいろやってみたからこそ、音も少し良くなったのです。 あながち、無駄な遠回りでもなかったのかもしれません。

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