No.33 エレアコの限界なのか
今回はエレアコタイプ(アコースティックボディマイク内蔵タイプ)です。
見た目は、今までのエレアコタイプとそれほど変わりません。
しいて言えば、パネルの形です。 このデザインは、ソリッドタイプに合わせてみました。
そんなことより、今回の試作器が、先に作った「試作器No.31を基にしている」ことが大事なのです。 うまくいけば、今までで最高のエレアコタイプの試作器が作れるはずです。
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結果として、今まで作ったエレアコタイプよりは良いものができました。 各音域ごとのバランスもそこそこで、それなりに弾きやすい感じがします。 まぁ、こんなところなのでしょう。 不満を言えばキリがありません。
しかし、試作器No.31と比べると、なんか物足りない感じがします。 試作器No.31は、アコースティックタイプ独特の、各音域ごとのバランスの悪さが多少あっても、ボディの中でよく鳴っています。 それに比べて、今回の試作器はバランスの悪さは少し改善されていても、ボディの中の響きがほんの少し弱いような気もするのです。
多分、このようなことだと思います。
今回の試作器のようなエレアコタイプは、パネルを取り付けるために、前側板に穴をあける必要があります。 その部分が、ボディの響きを弱めているのです。
ということは、エレアコでは、これ以上どうしようもないということでしょうか。
多分、今回の試作器の内蔵マイクで録った音と、試作器No.31を外部マイクで録った音を比べても、それほど違いが判らないはずです。 それどころか、今回の試作器の方が良い音で録音できるかもしれません。 そのためのエレアコと言えなくもありません。
生音の良さを追求するには、アコースティックボディのみで良いのかもしれません。 所詮、余計なものは、生音の邪魔になるだけということでしょうか。
もともと、こんな小さいな楽器で、3オクターブもの音域を、全て良い音で鳴らせるようにすることに無理があります。 だから、アコースティックタイプは嫌なのです。 奥が深すぎてキリがありません。